Victrex PEEK 450GとVictrex PEEK 450Pの違いを教えてください

 

 Question
Ensingerの押出成形PEEK素材:TECAPEEK naturalは、原料としてVictrex PEEK 450G、もしくはPEEK 450Pを使用していると聞きました。物性や性能など、細かな違いはありますか?

Answer
まず、PEEK原料のそれぞれの違いですが、以下のようになります。

Victrex
グレード
形状 語尾のアルファベットの意味
PEEK 450G ペレット(粒状) G:Granule
PEEK 450P パウダー(粉状) P:Powder

PEEK 450G(ペレット)はPEEK 450P(パウダー)を溶融して固めたものになります。

エンズィンガーではTECAPEEK naturalへ押出成形する際に、以下の2つの方法をとっています。自社にコンパウンド設備を所有しているため、方法2も可能としています。

  ステップ 1
(原料)
ステップ 2
(コンパウンド)
ステップ 3
(押出素材)
方法 1 PEEK 450P PEEK 450G
(Victrex社でコンパウンド)
TECAPEEK natural
方法 2 PEEK 450P PEEK 450G化
(Ensingerでコンパウンド) 
TECAPEEK natural

TECAPEEK naturalはフィラーを含まない標準グレードですので、ステップ 2においてVictrex社、Ensinger、どちらでコンパウンド(ペレット化)しても物性に違いは見られません。
(もし仮に強化繊維グレードにおいて上記のステップを踏んだ場合、ステップ 2のコンパウンドにおいてフィラーの繊維長や分散状態が異なるため、ステップ 3で補強効果や物性が異なってきます。フィラー無しのTECAPEEK naturalにおいてはそのような違いは出てきません。)

結論として以下になります。

・原料のVictrex PEEK 450G、PEEK 450Pの違いは形状のみ

・Victrex社、Ensinger、どちらのコンパウンド品を使用しても
 押出成形PEEK素材:TECAPEEK naturalに物性の違いは見られない。同一の素材。

これからも、エンズィンガーはビクトレックス社の高品質PEEK原料を使用して、安定の品質と供給体制でTECAPEEK naturalを提供していきます。

■ご参考URL ■
今年で生誕40年 PEEK樹脂 
エンズィンガーのTECAPEEK

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VictrexのPEEKとEnsingerのPEEKの違いを教えてください

 

 Question
Victrex社ではフィラー配合のPEEK 450CA30、PEK 450GL30、PEEK 450FC30などのグレードがありますが、Ensingerではそれらに該当する押出素材はありますでしょうか?

Answer
以下のように対応しています。

Victrex
グレード
Ensinger
押出素材
フィラー配合 グレード
PEEK 450CA30 TECAPEEK CF30 black 炭素繊維30% 強化グレード
PEEK 450GL30 TECAPEEK GF30 natural ガラス繊維30% 強化グレード
PEEK 450FC30 TECAPEEK PVX black 炭素繊維、グラファイト、
PTFE 各10%
摺動グレード

フィラー配合比はそれぞれ同じで対応していますが、Victrex社のグレード(主に射出成形向け)と、Ensingerでの押出素材では成形方法が異なり、繊維配向に違いがみられます。その結果、厳密には物性は異なるため、「Ensingerの押出成形素材TECAPEEKはVictrexグレードの相当品」となります。

物性の違いの傾向として、以下のようになります。

・射出成形グレード (Victrex):強度や摺動特性に優れる
・押出成形素材 (Ensinger):寸法安定性と結晶化度に優れる

射出成形グレード (Victrex):
樹脂の流動方向に繊維とポリマーが配向
押出成形素材 (Ensinger) :
繊維やポリマーの配向はランダム

詳細の物性比較については以下のURLからご確認いただけます。
■ご参考URL■

押出成形品の物性と射出成形品の物性の違いについて

これまでの実績として、多くのお客様が

・試作の押出成形素材(Ensinger)
↓↓
・量産の射出成形グレード(Victrex)

へ移行されています。

フィラーによる補強、摺動効果はEnsingerの押出成形素材でも十分確認できるケースが多いです。射出成形の前段階評価にて、TECAPEEKの丸棒・板材を用いて切削加工されることは有効です。もちろん、量産時においても寸法安定性に優れたTECAPEEKをそのままご使用されるケースも多く見られます。
アプリケーションごとの要求特性に応じてご判断いただければと思います。

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導電用途、帯電防止用途向けのPEEK樹脂を教えてください

 

 Question
TECAPEEK CF30 black(炭素繊維強化PEEK)を導電用途、帯電防止用途に使用したいのですが、対応可能でしょうか?

Answer
TECAPEEK CF30 black(炭素繊維強化PEEK)は、機械強度の向上を目的に炭素繊維を30%配合しています。電気特性は2次的な効果であり、その表面抵抗率は103-12Ω/□と広いレンジになっています。
そのため、

  • 導電性(102-5Ω/□
  • 帯電防止性(106-12Ω/□)

どのレンジに入るかはロットごとに異なり、抵抗率を保証しておりません。安定した電気抵抗率をご要望の場合は以下の素材になります。

以下の材料比較ツールのリンクから、それぞれの物性比較の詳細をご確認いただけます。

[URLリンク:各種PEEK樹脂の比較]

プレビュー: 表面抵抗率の比較

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